2100年以上続く秩父神社の参道で、クラフトビールをビットコインで提供する複合ショップ。歴史と最新POS技術のミックスで人気の観光名所へ!
2018.01.12取材
埼玉県秩父市にある秩父神社は、2100年以上もの歴史を持つ由緒正しき古社。その表参道(番場通り)はクラシカルな雰囲気の通りに秩父の物産を扱う商店が約70店も集まり、一年中観光客で賑わっています。
今回ご紹介する『秩父表参道Lab.』は、その表参道に2017年秋にオープンしたインテリアショップ&カフェ&バー&ゲストハウスが融合した複合店舗。古民家を改築したレトロモダンな空間で、洗練された時間を楽しめると観光客に人気のスポットです。
最新POSソリューションを導入するきっかけとその活用方法をご紹介します。
お客様プロフィール
レトロモダンな外観と、こだわりのメニューで、オープン直後から観光客に人気のスポットに。
フリーダムビレッジ株式会社 秩父表参道Lab. 様
■所在地
埼玉県秩父市番場町17-14
■業種
埼玉県を拠点に、インテリア、ノベルティ、雑貨の販売(実店舗・オンライン)、美容院などを展開している同社。『秩父表参道Lab.』は同社にとって3番目となる実店舗展開のブランドで、インテリアの販売・カフェ・バー・ゲストハウスが一体となった複合施設。
■URL
http://www.chichibu-lab.jp/
導入ソリューション
BCPOS
TenpoVisor
事例の詳細
導入の背景
2017年にオープンした『秩父表参道Lab.』は、同社にとって3番目の実店舗。その際、検討事項としてあがったのが、すでにオープンしていた2つの雑貨店と本部との連携をどう構築するかということでした。
店舗が増えるにつれて、売上をはじめ在庫の動きや仕入れ処理、価格変更、顧客管理などの一連の工程も、各店舗と本部間のやりとりも煩雑になっていました。そのため、情報を一元管理するための手段として、POSレジ導入を決断されたそうです。
同時に、他所ですでにオープンしてた雑貨店2店舗、本社との連携も課題だった。
選択のポイント
どこのPOSレジを選ぶべきか。導入コストやランニングコストが低価格なのは当然として、有名観光地ならではの条件もありました。それは国内外からさまざまな決済手段を持って訪れる観光客への対応です。とくにキャッシュレス化が進んだ国からの観光客は、現金での支払いよりクレジットカードや電子マネー、スマートフォン決済を望まれます。現金以外の決済方法ができるだけ多いほうが、今後の役に立つことが明白でした。
また『秩父表参道Lab.』がオープンした2017年は、仮想通貨の代表格であるビットコインが世間を賑やかしていました。同社の代表取締役である坪内明様も、ビットコインにご興味を持ち、情報収集をされていたとのこと。その中で、ビジコムのパッケージPOSソフト<BCPOS>が、2017年11月末にビットコイン決済へ対応したというニュースを目にされたそうです。
さらにクラウド店舗管理<TenpoVisor>を組み合わせれば、情報の一元管理も店舗間との連携も簡単に実現可能なところが、選択の決め手となったそうです。
同社は、国が支給する軽減税率対策補助金を利用して、POSソリューションを導入されました。
お客様に自分でQRコードを読み込んでもらうだけ。
お客様側も手間が省けるし、店側も調理しながら現金を触らなくてすむので、衛生的。キャッシュレス化が進めば、現金を持たずに旅をする観光客も?
各地から人を呼び込む必要がある観光地では、多様な決済方法を整備することが顧客満足度の向上へとつながる。
今後の展開
<BCPOS>導入後、『秩父表参道Lab.』は“秩父初のビットコイン決済導入店”として、ビットコインユーザーのお客様から好評を得ました。
坪内様は「テレビCMなどでビットコインに触れる機会が増えている今、秩父初のビットコイン決済対応のPOSレジがあるということが、店の存在感やPRにつながると思います。当店でしか味わえない秩父産の生クラフトビールをビットコインで手軽に楽しんでもらえると嬉しいですね。
また交通系電子マネー決済も導入したところ、3分の1のお客様が電子マネーで支払っていることがわかりました。このような現場で蓄積されていく細かな情報を、有効活用していきたい」とお話くださいました。
「クラフトビールの銘柄を週替わりで用意しているので、さまざまな味を楽しみたいとリピーターの方が増えてきています。運営が落ち着いてきたら、会員カード・ポイントを始めたいと考えています。ビジコムの無料の店舗・集客プロモーションアプリ<みせめぐ>を使うと、お客様へのポイント発行やイベント告知などの情報発信のほかに、お客様自身も以前何を飲んだかといったログを確認できるそうなので、来店する動機づけにもなります。ぜひ使ってみたいです」
そして、カフェでテイクアウト可能な飲食物を扱う同店にとって、2019年10月からの軽減税率対応は必須。複数税率が混在した場合のスムーズな会計処理に、POSレジが大活躍するのは間違いありません。インバウンドの増加、キャッシュレス化の浸透、軽減税率という、2019年以後の日本に訪れる変化にいち早く対応したPOSレジは、同社の発展を支える力強い存在となるはずです。
インテリアの一部にもなっている。