こんにちは。「店舗活性化委員会(ミセカツ)」です!
調剤薬局やドラッグストアでPOSレジを導入・入れ替えたいけど…
「レジの種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない!」そんな風に感じていませんか?
実は薬局向けのPOSレジには、
・調剤レセコンとの連携
・処方箋+OTC商品との同時会計
・自動釣銭機やセルフ会計の対応
・インボイスや選定療養制度への対応
など、一般の小売店にはない特有の条件があります。
そのため、単に機器を入れ替えるだけでは不十分で、新しい制度への対応や衛生面への配慮、効率化ニーズまで考えたうえで選ぶ必要があります。
そこで今回は、薬局向けPOSレジ(セミセルフレジ・セルフレジ・精算機)のおすすめ製品を10社ピックアップして比較しました。
各社の強みや費用感、向いている薬局タイプを分かりやすくご紹介しますので、導入やリプレイスを検討している方はぜひ参考にしてください!
薬局におけるPOSレジの基本知識

昨今の薬局向けPOSレジについて
ここ数年、薬局向けレジは大きな進化を遂げています。
背景にあるのは、非接触ニーズの高まりや人手不足への対応、そして制度改正への順応です。
それでは、具体的にどんな変化が起きているのでしょうか。
セルフ会計・自動精算機の普及
まず目立つのが、セルフ会計や自動精算機の導入が一気に広がっていることです。
新型コロナ禍を経て「非接触で安心して支払いたい」という患者さんの声が強まり、薬局でもスーパーやコンビニと同じようにセルフ対応が求められるようになりました。
また、人手不足の課題を解消する手段としても注目されています。
各種制度への対応の標準化
インボイス制度やセルフメディケーション税制、選定療養費の扱いなど、薬局特有の制度に対応することは今や標準装備になりつつあります。
数年前まではオプションだった機能が、今では「ないと選ばれない」必須要件となりました。
導入のしやすさとコスト設計
従来の買い切り型に加え、月額サブスク型プランを提供するメーカーが増えています。
初期費用を抑えつつ最新のPOSレジを導入できるようになり、開業間もない薬局や小規模店舗でも導入しやすい環境が整っています。
POSレジ導入前の注意点
導入前には、実際の店舗オペレーションを想定した動作検証を行うのがおすすめです。
特にレセコン連携や自動釣銭機の動作環境はメーカーによって異なるため、事前の確認が重要です。
システム連携とアフターフォローの強化
さらに、レセコンとのシームレスな連携(NSIPS対応など)が進み、会計業務の効率化が加速。
加えて、365日サポートやリモートでのソフト更新など、導入後の安心感を重視する体制も整備されてきました。
薬局向けPOSレジは今や、会計だけでなく効率化や患者満足度、制度対応まで支えるシステムへと進化しています。次に、その基盤となる「セルフレジ」についてご紹介します。
薬局におけるセルフレジとは?導入メリットと注意点
セルフレジとは、患者さん自身が支払い操作を行う仕組みです。
薬局ではスーパーやコンビニのセルフレジと違い、調剤レセコンとの連携やOTC商品との同時会計の機能などが求められます。
セルフレジ導入のメリット
・会計待ち時間の短縮
処方箋やOTC商品の会計をスムーズに処理できるため、患者さんの待ち時間を減らせます。特にピークタイムでの混雑緩和に効果的です。
・感染症対策として非接触で安心
患者さん自身が操作するセルフレジや自動精算機なら、スタッフと現金の受け渡しが不要。非接触で安心できる環境づくりに役立ちます。
・会計ミスの削減
自動釣銭機との連動で、金額入力や釣銭間違いを防止。ヒューマンエラーを減らし、正確な会計が実現します。
・スタッフの現金管理の負担軽減
レジ締めや会計確認にかかる時間が短縮されるため、結果的に残業時間の削減につながります。働き方改革や人件費削減にも効果的です。

セルフレジの種類
- セミセルフレジ(支払いのみ)
薬局スタッフが処方箋や商品の登録までを行い、お支払いは患者様がセルフで行うタイプです。
【メリット】
・会計ミスの防止に貢献
・レジ締め作業の効率化
・自動精算機より価格が比較的安く、設置もコンパクト
【こんな薬局におすすめ】
・限られたスペースで省人化を進めたい
・まずは無理なくセルフ化を試したい - フルセルフレジ・自動精算機(登録〜支払いまで)
支払い情報の登録から決済まで、会計操作をすべて患者様が行うタイプです。
服薬指導時に、バーコード(またはQRコード)付きの調剤明細書をお渡し、患者様自身で端末で印字されたバーコードを読み取ってお支払いします。
薬局スタッフは薬と明細書をお渡しするまでを行うため、会計に関与しません。
【メリット】
・会計業務をほぼ完全に無人化
・繁忙時間帯でもスムーズに対応可能
【注意点】
・初期導入費用がセミセルフレジに比べ高額
・本体サイズが大きく、設置スペースが必要
【こんな薬局におすすめ】
・1日の処方箋枚数が多く、待ち時間の短縮を最優先したい
・徹底した省人化・無人化を目指したい

薬局向けPOSレジ選び方のポイント
調剤レセコンとの連携は必須
薬局ならではのポイントは、やはりレセコン(調剤システム)とのスムーズな連携。
処方箋の情報をレジに自動反映できれば、二重入力を防ぎ、入力ミスも減らせます。
★「NSIPS®データ連携対応」かどうかは要チェックです!
自動釣銭機・キャッシュレス決済端末との連動
非接触のニーズが高まるなか、セルフレジは自動釣銭機との連動がほぼ必須になっています。現金の受け渡しを介さないため会計が早く、衛生面の安心感も高まります。ただし初期費用は高くなりやすいので、店舗の規模やピーク時の来客数、現金決済の割合などを踏まえ、どれだけ待ち時間やミス削減に効果的かを具体的に見積もったうえで導入を判断しましょう。
あわせてキャッシュレス決済端末との連動も重要です。POSレジとつながっていれば、会計時に決済端末へ同じ金額を打ち直す必要がなくなり、入力ミスを防げます。クレジットカードだけでなく、QRコード決済や電子マネーにどこまで対応できるか、今後の決済手段追加がスムーズか――こうした点を事前に確認しておくと、日々の運用負担を抑えながら、患者様の利便性をしっかり高められます。
加えて、決済手数料率や入金サイクルなどの条件も確認が必要です。
各種制度への対応とサポート体制
調剤薬局では、インボイス制度、セルフメディケーション税制、選定療養費の処理など制度対応が欠かせません。加えて、導入後のサポートやリモート保守など、安心して運用できるかどうかも重要です。
薬局向けPOSレジおすすめ10選【比較表あり】
薬局向けPOSレジには多くの選択肢がありますが、費用や機能は製品ごとに大きく異なります。ここでは代表的な10社を比較表にまとめました。
| 製品名 | ハードウェア | 月額費用 | 初期費用 | レセコン連携 | 自動釣銭機 | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BCPOS(ビジコム) | PC | 5,000円~(買切0円可) | 254,000円~ | ○(NSIPS/バーコード) | ○(グローリー/富士電機) | 平日無料、有償365日対応 |
| NeoPOS Pharmacy(日本リテイル) | PC | 要問合せ | 要問合せ | ○(NSIPS) | ○(富士電機) | 24h365日保守 |
| PharmaCube(APOSTRO) | PC/専用筐体 | 要問合せ | 要問合せ | ○(NSIPS) | ○(ローレルバンクマシン) | 要問合せ |
| スマレジ | タブレット | 0円~15,400円 | 別途(iPad等) | ○(NSIPS対応) | 〇(グローリー) | メール/電話(有料) |
| POS+(ポスタス) | タブレット | 14,000円~ | 要問合せ | ○(EMシステムズ) | ○(グローリー) | 365日駆けつけ |
| Plat’s(コード・アール) | PC/専用筐体 | 要問合せ | 要問合せ | ○(NSIPS/主要メーカー) | ○(富士電機) | 要問合せ |
| SmartPOC(ユニケ) | PC/専用筐体 | 要問合せ | 要問合せ | ○(NSIPS対応) | ○(グローリー) | 要問合せ |
| GPOS just(ズー) | PC/専用筐体 | 要問合せ | 要問合せ | ○(NSIPS対応) | ○(要問合せ) | オンライン保守 |
| KPOSレジ(くすりの窓口) | PC | 要問合せ | 要問合せ | ○(NSIPS対応) | ○(ローレルバンクマシン) | 平日電話 |
| テマサック(カワニシパークメド) | PC/専用筐体 | 要問合せ | 要問合せ | ○(NSIPS) | ○(ローレルバンクマシン) | 362日対応 |
①BCPOS(株式会社ビジコム)
株式会社ビジコムが提供する 『BCPOS』 は、調剤薬局やドラッグストアに特化したセミセルフレジです。NSIPS準拠のレセコン連携に対応しており、処方箋とOTC商品の同時会計をスムーズに処理できます。インボイス制度や選定療養制度といった各種制度にも柔軟に対応でき、システムのバージョンアップによって常に最新環境を維持できるのが特長です。

価格面では、キャッシュドロア付きセットが約23万円、自動釣銭機付きセットが約106万円~と選択肢があり、運用コストは比較的リーズナブル。医療機関での導入実績は2,200件、小規模~中規模の薬局まで幅広く採用されています。予算や運用形態に合わせて選べるPOSセットと多彩なキャッシュレス端末との連携により、現場のさまざまな要望に応えられるバランス型の製品です。
②NeoPOS Pharmacy(日本リテイルシステム株式会社)
NeoPOS Pharmacy は、セミセルフレジ(対面型・分離型)の薬局向けPOSレジとして人気があります。スタッフが会計登録を行い、患者が支払いのみを行うため、効率化と患者の安心感の両立が可能。処方箋+OTC商品の同時会計や自動釣銭機の標準対応など、薬局業務に特化した設計です。
特に評価されているのは、分かりやすい操作性と、24時間365日サポートを含むサポート体制。大規模薬局チェーンや調剤+ドラッグストアを兼ねる店舗での導入が進んでおり、現場の信頼度が高い製品といえます。調剤会計のみのセルフ会計に特化したセルフレジも取り扱いがあります。
③PharmaCube(株式会社APOSTRO)
PharmaCube は、薬局専用に設計されたフルセルフレジ。患者が会計登録から支払いまで自分で操作する完全セルフ方式で、人件費削減と非接触ニーズに強く対応できます。
コンパクトな筐体で設置スペースを取らないため、都市部の限られた面積の薬局にも最適。サポート体制が充実しており、セルフ化に不安を持つ薬局でも安心して導入できる点が評価されています。
④スマレジ(株式会社スマレジ)

スマレジは、クラウド型POSの代表格。薬局専用ではないものの、低コストで柔軟に運用できるのが最大の魅力です。初期費用0円からスタートでき、必要な機能に応じて有料プランを選択可能。
中小規模の薬局や、iPadでPOSレジを運用したい新規開業薬局に向いています。薬局特化機能は限定的ですが、キャッシュレスや多店舗管理といった基本機能を安価で使えるのが強みです。
⑤POS+(ポスタス株式会社)

POS+は、飲食や小売業で実績豊富なクラウド型POSで、薬局でも導入が進んでいます。365日サポート体制や豊富な導入実績が強みで、導入後の運用に不安を持つ薬局にも安心感があります。
初期費用は要問合せ、月額は14,000円~。セルフレジや自動釣銭機との連携も可能で、安定性とサポート力を重視する薬局に適した選択肢です。
⑥Plat’s(株式会社コード・アール)

株式会社コード・アールが提供する薬局向けPOSで、NEC社製の筐体が使われるケースもあります。制度対応が柔軟で、インボイスやキャッシュレス決済、セルフ会計機能にも対応。薬局の日常業務を効率化する多機能性が強みです。
サポート体制も整っており、中規模以上の薬局や制度対応を重視する店舗に適しています。NECハードウェアの信頼性と、コード・アール独自の薬局向け機能の組み合わせが評価されています。
⑦Smart POC(株式会社ユニケソフトウェアリサーチ)

ユニケソフトウェアリサーチが提供する薬局専用POSで、未収金管理や会計効率化に強みがあります。レセコンとの連携もスムーズで、調剤薬局の運営に必要な機能を幅広くカバー。複数店舗運営にも対応できる拡張性を備え、中〜大規模薬局に最適です。システム面だけでなくサポート体制も充実しており、安心して導入できる製品です。
⑧GPOS just(株式会社ズー)

GPOS just は、薬局専用のPOSレジで、セミセルフタイプと精算機タイプから選べます。
導入費用は要問合せですが、グループ薬局向け本部機能オプションがあるため大規模薬局におすすめ。OTC医薬品の情報提供のサポートや、医療用医薬品とOTC医薬品の飲み合わせチェックまで行えるため、POSレジで充実した情報提供が可能です。
⑨KPOS(株式会社くすりの窓口)

KPOSは、中〜大規模薬局向けの高機能POSレジ。薬歴管理や在庫管理システムとの連携に対応しており、規模の大きな薬局運営を効率化できます。
導入費用は要問合せですが、機能面では群を抜いており、複数店舗を展開する薬局チェーンや調剤+OTCの両立を図りたい薬局におすすめです。
⑩テマサック(株式会社 カワニシバークメド)

テマサックProは、運用に合わせて自動精算機のスタンドタイプ(フルセルフ)とカウンタータイプ(セミセルフ)から選べます。導線やスペースに合わせて無理なく導入しやすいのが特長です。
見た目の選択肢も豊富で、1,000色以上のカラーバリエーションに対応。店内の雰囲気や内装に合わせて色を選べるため、設置後も違和感が出にくく、店舗のイメージを保てます。さらにスマホのARで“試し置き”ができ、実寸大でサイズ感や色味、設置イメージをその場で確認できます。
デザイン性にも配慮したい薬局や、多言語対応・院内サイネージ(広告)機能までカバーしたい薬局におすすめです。
セミセルフレジ注目比較|BCPOS vs NeoPOS Pharmacy
コストパフォーマンスと患者様の利便性を重視する調剤薬局には、セミセルフレジの導入がおすすめです。特に門前薬局や高齢の患者様が多い現場では、低コストで操作が簡単な機種を導入することで、会計フローをスムーズにし、患者様の利便性を高めることができます。
ここではセミセルフレジを提供する2社を比較します。
BCPOSの特徴
制度対応の柔軟さと運用コストのバランスがポイント。
機能性の高さと低コスト運用を両立しており、初期費用・月額費用ともに抑えられているため、小〜中規模薬局を中心に導入が進んでいます。
他社では運用方法変更時に追加費用が発生するケースが多いですが、ビジコムでは「通常レジ ⇔ セミセルフレジ ⇔ セルフレジ」への運用切り替えを無料で行うことが可能です。
店舗の運用体制や来局数の変化に合わせて柔軟に対応できる点が高く評価されています。

セミセルフレジセットは キャッシュドロア付きで約23万円〜、自動釣銭機付きで約106万円〜 と、機能に対してコストパフォーマンスの高さが魅力です。
連動する自動釣銭機は、富士電機製またはグローリー製から選べ、キャッシュレス決済端末も6機種から選択可能です。
また、ビジコム全体では全国で25,000台以上の導入実績を誇り、薬局のみならず医療・自治体・小売など多業種で安定稼働しています。
さらに、完全無料のLINEミニアプリ「みせめぐMini」 と連携することで、デジタル会員証の発行や来店顧客への情報配信が可能です。POSレジの購買データを活用した販促やリピート促進にも役立ちます。


NeoPOS Pharmacyの特徴
セミセルフ型POSとしての実績が豊富で、安定した運用とサポート体制の手厚さが特長です。
スタッフがレジ登録作業を行い、患者様が会計を行う「対面型」とスタッフのレジ登録完了後に患者様が支払い専用セルフレジに移動し会計する現金払い専用の「分離型」を採用しており、非接触運用による衛生面強化と釣銭間違い防止の会計を実現します。
富士電機製の自動釣銭機に対応しており、24時間365日の保守サポート体制も高く評価されています。
大規模薬局チェーンや調剤+ドラッグストアを兼ねる店舗など、安定稼働を最重視する環境に適しています。
セミセルフレジ選び方の目安
- 制度対応や将来のセルフ化に備えたい薬局 → BCPOSが検討候補になりやすい
- 実績や安心感を優先したい薬局 → NeoPOS Pharmacyが検討候補になりやすい
両製品とも薬局向けに特化したPOSですが、柔軟性を優先するか、安心感を重視するか という視点で比較すると整理しやすいでしょう。
まとめ|最適なレジを比較してお選びください
ここまで薬局向けPOSレジ10社を比較してきましたが、機能面・柔軟性・コストのバランスを重視するなら、ビジコムの「BCPOS」が最もおすすめです。
現場の業務効率化から制度改正への対応まで、薬局運営の課題を幅広くサポートする信頼性の高いPOSレジとして、安心して導入できます。
ビジコムの「BCPOS」が選ばれる理由
✅ 各種制度改正(インボイス・選定療養など)にスピーディーに対応
✅ 【新機能】セルフ会計機能で省人化・非接触会計を実現
✅ 運用形態に合わせて選べるPOSレジセットで高いコストパフォーマンス
✅ 小〜中規模薬局を中心に全国での豊富な導入実績
IT導入補助金など、各種補助金・助成金を活用した導入も可能です。
関連記事:👉 POSレジ導入に活用できる補助金・助成金まとめました【2025年版】

ビジコムのPOSレジ「BCPOS」 は、医療・小売・飲食業界をはじめとする幅広い業種で、累計25,000台以上の導入実績を誇ります。店舗の運用スタイルやニーズに応じて、自動釣銭機をはじめとする各種周辺機器を柔軟に組み合わせ可能。薬局向けのセミセルフレジとしての導入にも最適です。
詳しい機能や導入事例はビジコム公式サイトをご覧ください。
ショールーム予約や無料オンライン相談もお気軽にご利用ください。






