こんにちは。「店舗活性化委員会(ミセカツ)」です!
店舗やオフィス、医療機関などで新しいモニターを導入するにあたり、壁掛けや専用アームでの設置を検討されるケースが増えています。その際、「VESA規格」という言葉を目にする方も多いのではないでしょうか。
本記事では、VESA規格の基礎知識から、対応モニターを選ぶメリット、実際に取り付ける際の注意点まで、業務用モニターの導入を担当する方に役立つ情報をわかりやすく解説します。

VESA規格とは

業務用モニターを選ぶ際、設置方法の自由度を左右する重要なポイントが「VESA規格」です。この規格に対応しているかどうかで、モニターアームや壁掛け金具が使えるかが決まります。
ここでは、VESA規格の基本的な仕組みと、規格表記の読み方について解説します。
概要と目的
VESA規格とは、映像機器の業界団体であるVESA(Video Electronics Standards Association)が定めた、モニター背面の取付穴に関する共通規格です。
具体的には、モニター背面のネジ穴の位置や間隔、ネジの種類などが統一されています。この規格があることで、異なるメーカーのモニターやアーム、壁掛け金具でも互換性が保たれ、自由に組み合わせて使用できるようになりました。
業務用途では、レジ周りのカウンタースペースや、バックヤードの限られた空間を有効活用する必要があります。VESA規格に対応したモニターなら、スタンドを外してアームに取り付けたり、壁面に設置したりと、設置環境に応じた柔軟なレイアウトが可能です。
以下の表は、VESA規格で定められている主な項目と、その業務利用における意義をまとめたものです。
| 項目 | 内容 | 業務利用での意義 |
|---|---|---|
| 取付穴の位置 | 正方形配置で統一 | メーカー問わず共通のアームが使える |
| ネジ規格 | M4ネジを使用 | 交換時に特殊工具が不要 |
| 間隔サイズ | 75mm、100mmなど | モニターサイズに応じた適切な強度 |
VESA寸法の読み方
VESA規格は「75×75」や「100×100」といった数字で表記され、これはモニター背面のネジ穴の間隔をミリメートル単位で示しています。
たとえば「100×100」の場合、縦方向と横方向のネジ穴の中心から中心までの距離が、それぞれ100mmであることを意味します。正方形配置が基本ですので、縦横の数値は通常同じになります。
業務用モニターでよく使われるサイズは以下の通りです。
- 75×75mm:15インチ以下の小型モニター向け
- 100×100mm:17〜24インチの標準サイズ向け
- 200×100mm、200×200mm:27インチ以上の大型モニター向け
モニターを選ぶ際は、まずこのVESA寸法を確認することが重要です。使用したいアームやスタンドが対応しているVESA寸法と、モニター側の寸法が一致していなければ取り付けられません。
製品仕様書やメーカーサイトには必ずVESA規格の情報が記載されていますので、導入前に必ずチェックしましょう。
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VESA規格対応モニターのメリット

VESA規格に対応したモニターを選ぶことで、設置の自由度が格段に高まります。店舗や医療機関など、限られたスペースを有効活用したい業務環境では、この規格対応が大きなアドバンテージになります。
設置方法の自由度が高い
VESA規格対応モニターは、壁掛け、モニターアーム、マルチディスプレイスタンドなど、多様な設置方法に対応できます。
店舗のレジカウンターでは、限られたスペースにPOSレジ本体や周辺機器を配置する必要があります。モニターアームを使えば、デスク上のスペースを確保しつつ、作業者の視線や姿勢に合わせて画面位置を調整できます。
医療機関の受付や診察室では、壁掛け設置によって清掃しやすい環境を保ちながら、患者とのコミュニケーションに適した画面配置が実現できます。また、バックヤードや事務所では、複数のモニターを並べて作業効率を高めるマルチディスプレイ環境も構築可能です。
代表的な設置方法と、それぞれが向いている環境・メリットを整理すると次のようになります。
| 設置方法 | 適した環境 | メリット |
|---|---|---|
| モニターアーム | レジカウンター、受付デスク | デスク上が広く使える、角度調整が自在 |
| 壁掛け | 診察室、待合室、調理場 | 清掃性が高い、動線の邪魔にならない |
| マルチディスプレイ | 事務所、監視室 | 作業効率向上、情報の一覧性が高い |
レイアウト変更が容易で省スペース化に貢献
VESA規格対応モニターなら、店舗の模様替えや席数の増減、機器の追加などが発生しても、アームやスタンドを付け替えるだけで柔軟にレイアウト変更できます。
たとえば、季節商品の展開に合わせてレジカウンターのレイアウトを変更する場合、従来型の据え置きスタンドでは設置スペースの確保が課題になりがちです。しかし、アーム式であれば画面位置を上下左右に動かせるため、周辺機器を追加してもスムーズに対応できます。
また、省スペース化は作業動線の改善にもつながります。モニターがデスク上から浮いた状態になることで、カウンター下に収納スペースを設けたり、清掃用具を置いたりといった活用も可能になります。
故障時の交換やアップグレードがしやすい
VESA規格対応モニターは、故障や老朽化の際に、同じVESA寸法の新しいモニターへ簡単に載せ替えられます。
業務用モニターは、店舗営業時間中に常時稼働していることも多く、一般家庭用に比べて使用頻度が高い傾向にあります。数年使用すると、バックライトの劣化や液晶パネルの不具合が発生することもあります。
VESA規格対応であれば、既存のアームや壁掛け金具をそのまま流用し、モニター本体だけを新しいものに交換でき、スタンドやアームを買い直す必要がないため、入れ替えコストや作業負担を大幅に抑えられます。
具体的なシーンごとに、VESA規格対応モニターの利点とコスト削減効果を整理すると次のようになります。
| シーン | VESA規格対応の利点 | コスト削減効果 |
|---|---|---|
| モニター故障時 | 本体のみ交換可能 | アーム・金具の再購入不要 |
| 画面サイズ変更 | 同じVESA寸法なら載せ替え可 | 設置工事が最小限 |
| 機能アップグレード | タッチパネル対応機種へ変更可 | 配線以外の追加投資が少ない |
VESA規格モニターの選び方と注意点
実際にVESA規格対応モニターを導入する際は、購入前の確認事項と取り付け時の注意点を押さえておくことが重要です。規格が合わない組み合わせを選んでしまうと、せっかく購入しても取り付けられないという事態になりかねません。
ここでは、選定時のチェックポイントと安全な設置方法について解説します。
モニター背面のVESA寸法

モニターのVESA寸法を確認するには、背面にあるネジ穴の中心から中心までの距離を、水平方向と垂直方向にそれぞれ測ります。
まず、モニター背面を確認し、正方形に配置された4つのネジ穴を見つけます。多くの場合、モニター中央部に配置されています。次に、メジャーや定規を使って、横方向の穴の間隔と縦方向の穴の間隔を測定します。
測定した寸法が、たとえば100mmであれば「100×100」のVESA規格に対応していることになります。実際には製品仕様書に記載されていますが、既存モニターの買い替えで仕様が不明な場合は、この方法で実測することもできます。
具体的な測定手順の一例は、次の通りです。
- モニターの電源を切り、ケーブル類を外して安全な状態にする
- モニターを裏返し、背面のネジ穴を確認する
- 横方向の穴と穴の中心間の距離を測る
- 縦方向の穴と穴の中心間の距離を測る
- 測定値をメモし、アームやスタンドの対応規格と照合する
アームやスタンドのVESA適合規格の確認
モニターアームやスタンドを選ぶ際は、対応するVESA寸法と耐荷重の2点を必ず確認しましょう。
アームやスタンドの製品仕様には「VESA 75×75、100×100対応」といった表記があります。これは、その製品が複数のVESA寸法に対応していることを示しています。モニター側のVESA寸法がこの範囲内に含まれていれば取り付け可能です。
もう一つ重要なのが耐荷重です。アームやスタンドには「耐荷重10kg」といった表記があり、取り付けるモニターの重量がこの数値以下である必要があります。モニターの重量は製品仕様書に記載されていますので、必ず確認してください。
アームやスタンドを選ぶ際にチェックしたい主な項目は、次の表のように整理できます。
| 確認項目 | チェック内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| VESA寸法 | モニターとアームの寸法が一致 | 範囲外だと物理的に取付不可 |
| 耐荷重 | モニター重量が耐荷重以下 | 超過すると破損や落下の危険 |
| 可動範囲 | 上下・左右の角度調整幅 | 設置環境に応じて選定 |
取り付け時の手順と安全に設置するための注意点
モニターの取り付けは、安全を最優先に、正しい手順で作業することが大切です。
まず、作業前には必ずモニターの電源を切り、すべてのケーブルを外します。モニターは想像以上に重いため、できれば二人以上で作業することをおすすめします。一人がモニターを支え、もう一人がネジを締める体制が理想的です。
ネジは一か所だけを完全に締めるのではなく、対角線上に仮止めしてから、均等に本締めしていきます。これにより、取付プレートがモニター背面にしっかりと密着し、安定した固定が実現できます。
安全に取り付けるための基本的なチェックポイントは、次のようになります。
- 電源を切り、ケーブル類をすべて外してから作業する
- 二人以上で作業し、片方がモニターを支えながらネジ止めする
- ネジは対角線上に仮止めし、均等に本締めする
- 取り付け後、モニターを軽く揺らして固定状態を確認する
- ケーブル類を接続し、電源を入れて動作確認する
壁掛けの場合は、壁の下地材の位置を確認し、しっかりとした強度が得られる場所に金具を固定することが必須です。石膏ボードだけの部分に取り付けると、重みでモニターが落下する危険があります。不安な場合は専門業者に設置を依頼することも検討しましょう。
まとめ
VESA規格は、モニター背面の取付穴の位置や間隔を統一した業界共通の規格であり、対応モニターを選ぶことで設置方法の自由度が大きく広がります。壁掛けやアーム設置が可能になることで、店舗やオフィスの限られたスペースを有効活用でき、レイアウト変更や機器の入れ替えも容易になります。
モニターを選ぶ際は、VESA寸法とアーム側の対応規格、耐荷重を必ず確認し、取り付け時には安全な作業手順を守ることが大切です。これらのポイントを押さえることで、業務用モニターを長く快適に使い続けることができます。
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